僕の好きな曲10選

 

10位 小沢健二『愛し愛されて生きるのさ』

「いつだっておかしいほど 誰もが誰か 愛し愛されて生きるのさ」。そんな、綺麗事のような宣言を、瑞々しい描写とメロディが彩れば、途端になんだか''本当のこと''のように感じられてしまう。
恋人に会いに行くなんてありきたりなシチュエーションを切り取る、そのアングルがとにかく素晴らしい。自分が誰かに会いに走る時、どこかの誰かもまた、誰かに会おうと水を跳ね上げる走るのだ。
月が輝く夜空も、彼女がまつげをふせて降りてくるのも、大きな川を渡るのも、さりげなくほんの少し先の未来として描かれていて、そんなさりげない描写の積み重ねこそが、豊かで普遍的なラブソングを作り上げていくのだと実感する。
 
 
9位 曽我部恵一BAND『魔法のバスに乗って』

僕は曽我部恵一の、誰よりもニヒリストなくせに誰よりもタフでクレバーなところが大好きで大嫌いだ。
この曲の主人公は、そこかしこに疲弊感が滲んだ生活の中で、''魔法のバス''がやってくるのを待っている。本当はそんなものどこにもないことをわかっているのに。でも、きっと生きるってのはそういうことで、闇雲に何かを夢見るほんの一瞬の胸の高鳴り以外信じられるものなんて何もないはず。
実際はそれを信じることが一番大変で、そう簡単に行かないよと、時にふてくされ気味に弱音を吐きたくなるけれど、でも、こんな完璧な歌詞を書かれたら、少しは信じてもいいかなという気持ちになってしまう。
その気になれば僕だって 君だって どこまでも飛んでいける
僕らを映す鏡のような そう 綺麗な恋が見られるのに
邪魔をするのは心に降る雨 傘がないから濡れるしかない
今日の水たまり 心は字余り 空回りばかりで明日が来ない
あぁ 魔法のバスに乗っかって どこか遠くまで
あぁ 魔法のバスに乗っかって 季節の果てまで

 

 

8位 シャムキャッツ『AFTER HOURS』

本当のことを言ってしまえば「忘れる」って言葉が出てきたら、ほとんどの曲を好きになってしまうのだけど、「君の名前を思い出したり忘れたりする AFTER HOURS」なんてラインをこれしかないってメロディと歌声で歌われたら、そりゃ墓場まで持っていくに決まってる。
実際には僕らはどうしようもないやるせなさにがんじがらめにされながらなんとなく日々を暮らしているのだけど、ホルマリン漬けみたいに生きていくのもなんだかなという感じで、誰かに会ったり音楽を聴きながら体を揺らしてる。諦観なんてもんでもないし決してネガティブななんかじゃない。そんな複雑なフィーリングをエモーショナルにもシニカルにもならずに、平熱のまま再現できるバンドってとても貴重だと思う。
何十年か後、「君が若い頃この国にはどんな音楽があったんだい?」って聞かれたら、真っ先にこの曲を挙げると思う。
 
 
7位 住所不定無職『ジュリア!ジュリア!ジュリア!』

いつだってこんな風な、ポップミュージックと言う名の大きな光が大好きだ。
めまいがするほど眩しくって、胸が締め付けられるほどロマンチックな、音と言葉の連なり。「真夏に始まる恋じゃなかった」という歌い出しも、ブリッジ部分のメロディの浮遊感も、そのどれもが実に完璧だ。
もう馬鹿みたいだけど、しょうがない。イントロのコーラスが聴こえた瞬間に、「大好きだ!!」と叫んで走り出したい衝動に駆られてしまうのだ。好きなあの娘を助手席に乗せた車の中で、都会のネオンが見えた瞬間に、こんな曲が流れてきたら、もう死んでもいいやと思ってしまうはず。
 
 
6位 Fishmans『幸せ者』

カルト的な人気を集める超傑作『空中キャンプ』の中では、そんなに人気がない気もするけど、僕はこの曲が一番好きです。
本当のこと言えば、僕は今でもコミットメントなんてクソくらえと思ってる。変わらない日々に背泳ぎ決めながら、惰眠と白昼夢を貪り続けていたい。とても無責任だしモラトリアムなんて言葉で片付けられればそれまでだけど、でも、生きていく上で大切なものが、この曲に詰まっていると思ってしまう。
中盤のエコー混じりの「別に何でもいいのさ」は、僕にとっての福音だ。
 
 
5位 クチロロ『渚のシンデレラ』

誰だって一度くらいは感じたことがある、「今この時のために生きてきたんだ」っていう、一瞬だけどどこか永遠めいた感覚。そう、世界がもう目の前にあるような、そんな瞬間。
そんな瞬間を閉じ込めてしまうものこそが、この最高にソウルフルだけど嫌味のない演奏とメロディであり、「覚えてるよ」という歌い出しから始まる歌詞であり、大木美佐子の瑞々しくて不安定なヴォーカルであり、三浦康嗣のどこかカッコつけきれてないスキャットであって、そのどれもが最高なんだけど、そんな能書きが似合わないほど、ただただ普遍的な3分47秒の一曲に完璧に纏まってしまってる。ポップミュージックの理想みたいな曲。
 
 

20年前に歌われた、「喜びを他の誰かと分かり合う それだけがこの世の中を熱くする」という言葉。あまりに説明的だけど、きっとすべてのポップミュージックはそんなスローガンの元に鳴らされてるはず。そして、そんな言葉を抜群のソングライティングととびっきりのユーモアで体現してみせるバンドこそ、フジロッ久(仮)だ。
嘘にまみれて星座は断ち切られるような今だからこそ、ラブソングだけはキュートにユーモラスにそして何よりチアフルに。だって、いつだって物事を正しい方向に動かすのは愛だけだ。ベタで恥ずかしいけど、きっと間違っていないそんな確信に溢れてる。
それにしても、「おかしなふたりは騒ぐ 予定表はアラベスク」という言葉に、無性にグッときてしまうのは何故なんでしょう。

 

 

3位 小沢健二『ぼくらが旅に出る理由』

一瞬と永遠を、目の前の生活と太陽や宇宙なんていう大きすぎるものを、ヒュッとつなげてしまうのが、小沢健二の持つ強力な魔法の一つで、この「ぼくらが旅に出る理由」という、別れ行く恋人を歌ったはずの曲こそ、そんな魔法が最も強烈に宿った曲だと思います。
小沢健二の作品は、いつだって”LIFE(=人生、生命、生活)”への最大の肯定でありながら、ある種の諦観でもあるのだけど、この曲にはそんなものすら飛び越えた、超人的な視点を感じる。間奏明けに「そして毎日は続いてく」なんて大きすぎる言葉を、当たり前のように放り込んでくる超人ぶり。
そして、そんな魔法や超越した視点を、多幸的でどこか切なげな、極上の”J-pop”に住みつかせてしまうのが、何よりすさまじいところ。
 
 
2位 中村一義『生きている』

あらゆる虚無的な思考に心も体もボロボロ。それでもシニシズムに飲み込まれる一歩手前で、精一杯の微笑みを浮かべて何かを祝福しようとし続ける。
そんな壮絶すぎる物語の末にたどり着いたあまりにシンプルで困難な答え、『生きている』。これは''今"や''命''なんてものへの全身全霊のファンファーレであり、虚無に飲まれた誰かや過去の自分へのレクイエムだ。イントロの狂喜的なストリングスや、「生きている」という言葉の後に鳴らされるホーン、そして彼の歌声、こんなにも苦しくて肯定的で尊い音ってあるだろうか。
歌詞カードに記されていない、アウトロの「そう、ガタガタ。もっとガタガタ。そう、ガタガタ。そう、そう」という言葉はいつだって僕の涙腺を刺激する。
 
 
1位 平賀さち枝とホームカミングス『白い光の朝に』

どれだけ言葉を費やしたって、この曲の持つ美しさには全くもって追いつかない。きらびやかに爪弾かれるギターの音色、ナイーブな歌声、繊細な日常の描写、誰かを想う誰か。いつだって僕の胸をしめつけるのは、俗っぽくて敬虔なそんなものたち。
あまりに言葉にならないので、特に素晴らしい2番からブリッジ部分にかけての歌詞を引用したいと思います。

愛しき言葉のメモ 過ぎ去った日に胸を焦がし
微笑んだ今日は美しく 道の先に 犬が走る
ドアを今 開く時 今も思い出せる夜空を抱えて

 

ああ いつまでも 私のそばで その涙を見せてよ
花は咲き 虹がかかる
ああ 君はまた 大人になって 喜びも増える
そんなこと祈ってるよ 白い光の朝に

迷い込んだ か弱き君の背中も
あの海までかけてゆく 瞳をこらし

 「今も思い出せる夜空を抱えて」、ほんとため息出るほど素晴らしいよ。そんな風にいつだって僕らは過ぎた日々に背中を押されて生きていくんだね。

シャムキャッツというバンドについて

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もうすぐ平成が終わるらしい。
にも関わらず自分は、いつも通りひび割れたウォークマン小沢健二を聴いていて、自分で自分にゾッとした。90年代への憧れの精算できなさに。

でもやっぱり、90年代の小沢健二中村一義こそが自分にとってのカルトヒーローで、いつまでも特別な存在として居座り続けてるんだからしょうがない。

と、平成6年生まれの自分がそんなステレオタイプな90'sボーイになってしまうのもいかがなものかと思いつつ、10代後半という最も感性豊かな時期に、リアルタイムで確かに''本当のこと''を歌ってると実感できたのが、andymoriシャムキャッツくらいしかいなかったのだからしょうがないと開き直りたい気分。

とは言え、いつまでも失われたものに幻想を抱いていられないので、精算とは言わないまでも、自分の中の正史を整理しようと思う。現代に鳴らされるシャムキャッツという新たなヒーローにフォーカスを当てながら。

90年代に鳴らされる音楽は、ニヒリズムとどう向き合うかという主題が確かにあって、そんな時代で最も偉大な宣言が、中村一義の「ただ僕らは絶望の''望''を信じる」だったと思うのだ。



では、00年代以降そんな主題が消え去ったのは何故だろうか。
きっと僕らは慣れ過ぎたのだ。もはや「失われた10年」なんてもんでもないし、「大きな物語」なんて、消え去ったのすら今や遠い昔の話。生きてる実感すらもなければ、虚無や悲しみすらも痛覚麻痺で感じられない。『SAPPUKEI』に『空洞です』、なんて端的で象徴的やタイトルだろうか!絶望がなけりゃその''望''すらも信じられない、そんな時代だ。

では、そんな時代に鳴らされる音楽で、最も有効な宣言は何だろうか。

それこそが、シャムキャッツの、
「僕らは愛を片隅で抱いていようかなと思ってるところ」だと思うのだ。



そしてそんな宣言は、
10年代以降の所謂''シティポップ''ムーヴメントと強く結びついてるように思う。

ここでいうシティポップとは、都会的で洗練されたグッドミュージックのことではなくて、郊外を含む都市の営みを描くことで何かをあぶり出そうとする試みのこと。とても乱暴に言うならば、一十三十一やLucky Tapesのことではなく、ceroの『街の報せ』やthe chef cooks meの『環状線は僕らを乗せて』や阿佐ヶ谷ロマンティクスの『街の色』というアルバムのことだ。

政治も信用できないし、何だか世の中歪みまくってるけど、とりあえずそれぞれが自分たちの生活を見つめ直して大切にしようぜ、だってそれしか確かなことってないっしよ?的な運動だ。
そして、そんな運動に拍車をかけたのが、震災というさらに大きな歪みだったと思う。

『everyday is a symphony』というアルバムで上記のようなシティポップに先鞭をつけたクチロロが、『いつかどこかで』という決定的な大傑作を産み出したのも、シャムキャッツを確実に次のフェイズに押しやったのも間違いなくこの歪みであったはず。

だって、シャムキャッツの最高傑作、いや、2010年代の最高傑作『AFTER HOURS』は、震災がなかったらきっと生まれていないから。
液状化した浦安を舞台に、市井の男女が織りなすささやかな10枚のシークエンス。

このアルバムの夏目知幸のリリックは、革新的と言っても大げさじゃないと思うのだ。
こんなにも、神の視点と一人称をシームレスに行ったり来たりする歌詞があっただろうか。
このアルバムでの夏目知幸は、ありふれた風景を丁寧に掬い取るストーリーテラーであり、現代を生きる僕らに何かを伝えようとするメッセンジャーなのだ。

リードシングル『MODELS』では、同棲するトラックドライバーの彼氏と会社員の彼女を描きながら、サビで次のように歌われる。

小鳥がさえずり僕らの目覚めを促す頃
なるべく長く続ける為にはちょっとした
工夫もいるんだなんてこと
若いなりに彼は考えている

 
流れていく時間の中で終わって行くもの、変わって行くこと。それでも自分たちの生活を続けて行くこと。
そんな、現代で最も大切なことが描かれている。

神様を信じる強さとか、朝が来る光とか、そんなものを信じられない時代でも、世界の片隅で一人一人が愛を抱きながら生活すること。
それこそが、生きることを諦めてしまわないための最良の選択肢なのだと。

荒々しいグルーヴやコンセプチュアルな作品性を手放して、よりシンプルな形で、瞬間的でフラジャイルな煌めきにフォーカスを当てた『Friends Again』



その音に、ヴォーカルに、リリックに、耳を澄ませてもらえれば、言葉にならないフィーリングがきっと伝わるはず。

「僕らは愛を片隅で抱いていようかなと思ってるところ」という宣言から約8年、形式とニュアンスを変えながら、それでもいつだってそんな宣言が確かに通底していて、だからこそ僕はいつだってシャムキャッツというバンドに何かを託してしまいたくなる。

最後に、シャムキャッツ史上最もストレートなロックバラード『マイガール』から、何度聴いても涙腺が緩んでしまう一節を引用して締めくくりたいと思います。

だいたい世の中は暗い?
つらいことばっかり?
ヒルなやつはいいね
楽しそうにしているさ

それはそれで マイガール
こっちにおいで マイガール
ちょっとあったまるだけ
それがいいさ マイガール

過剰なエモーショナルもナルシズムに似た諦念もクソくらえだ。 
この世の全てのポップミュージックがこんな気持ちをこめて歌われていればいいなと僕は思ってしまいます。

MY FAVORITE ALBUM 50-1

MY FAVORITE ALBUM 100-51 - yuki_gc7’s blog の続きです

 

 

 

50.Cymbals『sine』 (2002)

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49.ブレッド&バター『Barbecue』 (1974)

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48.ハンバート・ハンバート『道はつづく』 (2006)

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47.曽我部恵一BAND『キラキラ!!』 (2008)

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46.My Little Lover『Topics』 (2001)

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45.b-flowerb-flower』 (1998)

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44.THE CHEWINGGUM WEEKEND『KILLING POP』 (1998)

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43.佐野元春COYOTE』 (2007)

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42.ROUND TABLE fearturing Nino『Nino』 (2006)

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41.Flipper's Guitar『on PLEASURE BENT』 (1992)

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40.Fishmans『ORANGE』 (1994)

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39.くるり『ワルツを踊れ Tanz Walzer』 (2007)

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38.山田稔明『新しい青の時代』 (2013)

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37.THE GROOVERSRosetta Stone』 (1995)

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36.Special Favorite Music『World's Magic』 (2016)

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35.Cellophane『Balloon Songs』 (1998)

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34.平賀さち枝『さっちゃん』 (2011)

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33.GOMES THE HITMAN『weekend』 (1999)

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32.スピッツハヤブサ』 (2000)

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31.Lamp『恋人へ』 (2004)

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30.BUGY CRAXONE『いいかげんなBlue』 (2013)

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29.□□□『ファンファーレ』 (2005)

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28.ZABADAK『はちみつ白書』 (1998)

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27.高橋徹也『夜に生きるもの』 (1998)

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26.サニーデイ・サービス『東京』 (1996)

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25.GOMES THE HITMAN『down the river to the sea』 (1998)

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24.川本真琴川本真琴』 (1997)

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23.サラダ『20の頃の話』 (1996)

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22.Theピーズ『とどめをハデにくれ』 (1993)

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21.住所不定無職『GOLD FUTURE BASIC,』 (2013)

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20.andymoriandymori』 (2009)

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19.Fishmans『空中キャンプ』 (1996)

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18.シュガー・ベイブ『SONGS』 (1975)

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17.Flipper's Guitar『カメラ・トーク』 (1990)

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16.Cymbals『That's Entertainment』 (2000)

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15.Tomato n'Pine『PS4U』 (2012)

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14.Lamp『ゆめ』 (2014)

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13.Fishmans『宇宙 日本 世田谷』 (1997)

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12.andymori『ファンファーレと熱狂』 (2010)

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11.スピッツ『名前をつけてやる』 (1991)

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10.七尾旅人『オモヒデ オーヴァ ドライブ』 (1998)

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9.ザ・なつやすみバンド『PHANTASIA』 (2016)

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8.サラダ『meat the salad』 (1997)

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7.小沢健二『LIFE』 (1995)

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6.the pillows『Thank you,my twilight』 (2002)

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5.シャムキャッツ『AFTER HOURS』 (2014)

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4.the pillows『Please Mr.Lostman』 (1997)

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3.中村一義『金字塔』 (1997)

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2.小沢健二犬は吠えるがキャラバンは進む』 (1993)

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1.中村一義『太陽』 (1998)

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MY FAVORITE ALBUM 100-51

あと数日で人生の大きな区切りを迎えようとしています。

いい機会なので自分が今まで聴いてきた音楽をまとめてみました。

ただただ自分が好きな音楽、思い入れのある音楽に順位を付けてみただけの、ごく私的なものです。

 

 

100.OK?NO!!『Party!!!』 (2013)

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99.キンモクセイ『音楽は素晴らしいものだ』 (2002)

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98.Shiggy Jr.『Shiggy Jr. is not a child.』 (2013)

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97.My Little Lover『evergreen』 (1995)

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96.JUDY AND MARY『MIRACLE DIVING』 (1995)

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95.スガシカオ『Clover』 (1997)

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94.CYCLES『ながれ』 (2000)

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93.Chappie『NEW CHAPPIE』 (1999)

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92.キリンジ『ペイパー・ドライヴァーズ・ミュージック』 (1998)

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91.PANDA1/2『上海へ行くつもりじゃなかった』 (2012)

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90.the pillows『LIVING FIELD』 (1995)

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89.フジファブリックフジファブリック』 (2004)

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88.ayU tokiO『新しい解』 (2016)

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87.b-flowerムクドリの眼をした少年』 (1992)

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86.the heys『優しい終わり』 (1999)

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85.Negiccoティー・フォー・スリー』 (2016)

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84.空気公団『融』 (2001)

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83.高橋徹也ベッドタウン』 (1998)

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82.advantage Lucy『ファンファーレ』 (1999)

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81.スーパーカー『スリーアウトチェンジ』 (1998)

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80.GARNET CROW『first soundscope ~水のない晴れた海へ~』 (2001)

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79.GARNET CROW『first kaleidscope ~君の家着くまでずっと走ってゆく~』 (1999)

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78.ゆらゆら帝国『3×3×3』 (1998)

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77.シャムキャッツ『TAKE CARE』 (2015)

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76.くるり『図鑑』 (2000)

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75.Theピーズ『リハビリ中断』(1997)

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74.中村一義100s』 (2002)

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73.□□□『GOLDEN LOVE』 (2007)

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72.サニーデイ・サービス『若者たち』 (1995)

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71.BOaT『RORO』 (2001)

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70.Mr.Children『KIND OF LOVE』 (1992)

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69.THE GROOVERS『ELECTRIC WHISPER』 (1997)

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68.初恋の嵐『初恋に捧ぐ』 (2002)

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67.松田聖子『SEIKO STORY〜80's HITS COLLECTION〜』 (2011)

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66.the pillows『RUNNERS HIGH』 (1999)

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65.シャムキャッツ『たからじま』 (2012)

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64.WINOWINO』 (1999)

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63.Mr.Childre『REFLECTION』 (2015)

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62.aiko時のシルエット』  (2012)

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61.CARNATION『EDO RIVER』 (1994)

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60.BUGY CRAXONE『Joyful Joyful』 (2012)

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59.星野源『エピソード』 (2011)

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58.スピッツ『ハチミツ』 (1995)

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57.阿佐ヶ谷ロマンティクス『街の色』

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56.サニーデイ・サービスサニーデイ・サービス』 (1997)

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55.フジロッ久(仮)『超ライブ』 (2016)

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54.Enjoy Music Club『FOREVER』 (2015)

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53.ROUND TABLE featuring Nino『APRIL』 (2003)

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 52.SPORTS『PUZZLE』 (2006)

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51.井上陽水『氷の世界』 (1973)

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50位から1位はこちらで

MY FAVORITE ALBUM 50-1 - yuki_gc7’s blog

ザ・なつやすみバンド『PHANTASIA』

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ザ・なつやすみバンドの最新作『PHANTASIA』が本当に素晴らしくて、今年の夏は常に心の中心にこのアルバムがありました。
僕らは忘れていく生き物だから、いつかこのアルバムを聴いたときの感動も忘れてしまうのかなーと思いながら、「いやいや!忘れてたまるものか!」「僕はなに一つ忘れないでいたい!」(GOMES THE HITMAN『長期休暇の夜』、名曲です)と思い、誰あろう自分のためにこの記事を書くことにしました。
 
このアルバムを端的に表すフレーズ
忘れそうなことをぜんぶ しまっておける魔法の装置を起動させることば
このアルバムはつまりそういう装置のこと。
このアルバムには、夕暮れの余韻や、ご飯が出来て嬉しそうな君や、そんな忘れてしまいそうな、けれどかけがえのない瞬間が収められています。
みずみずしい恋心が、宇宙さえも突き抜けるような全能感につながっていくあの瞬間も。



と、このアルバムには過去のかけがえのない記憶が沢山詰まっていて、時に甘く感傷的な気分に誘われてしまう。
けれどこれを単なるノスタルジアや懐古主義だと思うなかれ。もちろん、「毎日がなつやすみだったらいいのにな」というコンセプトを掲げてきたバンドらしく、刹那や郷愁が音や言葉に溢れているのだけれど、その目線はあくまで今に向けられているではないか。これは過去と今をつなぐアルバムだ。
 
なつやすみバンドがこのアルバムで歌っているのは、忘れ去られた過去の記憶(=今まで歩んできた道のり)もきっと今を照らしているということだ。そう、星の明かりが遥かな時を超え今の僕らに届くように。
ウミネコの声と追い風に
揺れるのは未来と過去
終わりと始まりがきらめいた!
大人になったら見えた魔法がある!
また、そんな過去の記憶(=今まで歩んできた道のり)は時に、今の自分だけでなく誰かを照らす瞬間がある。
そうして紡いだ点と線は誰かにとっての道しるべ
はなればなれのセンテンスがあなたで交わるシノプシス
『PHANTASIA』はそんなある種の生の肯定を、夏休みという世界の中に描いたこの世にたった一つのアルバムだ。でもそんな堅苦しい言葉このアルバムには似合わないな。時に郷愁や感傷に引っ張られながらのんびりダラダラと聴くのがよく似合う。以前より格段に広がりを持った音に、中川理沙さんの夏の優しい風のようなボーカルがふわっと乗ると、スチャダラパーよろしく「あれ、なんかいい風」と言ってしまいたくなるではないか。
 
このアルバムの中から好きな曲を一つだけ選べと言われたら、『GRAND MASTER MEMORIES』かな。というか、多分この曲について書きたいっていうのがこの記事を書いた最初の動機。そのくらい好きで、本当に聴くたび泣きそうになってしまうのだ。
子供の頃の夏休みに見た光景がそのままの形で目一杯詰め込まれてるじゃないですか。パクチーの味も子供がどこからやってくるのかも知らなかった僕らが見てたのはきっとこんな世界。「学級閉鎖まであと一人」とか、なんて絶妙なんでしょう。
 
しかし僕たちは大人になるにつれてそんな光景をどんどん忘れていく。今ではパクチーの味も子供がどこからやってくるのかもちゃんと知っているけれど、それと引き換えに失ったものも沢山ある。あの頃の僕らの声はだんだんと遠くなってしまう。
でも、ここで歌いたいのはそんな甘ったれた喪失なんかじゃない。だって、寂しいけど、寂しいけど、きっとそんなの嘘なんだもん。忘れたはずの何かも、きっとどこかに残されてる。それは記憶の片隅かもしれないし音楽の中かもしれない。
この曲で最後に何度も繰り返されるのは「全部忘れるなよって」という過去そしてなつやすみバンドから、今の僕らへの語りかけ。ズルいよそんなの。泣いちゃうに決まってるじゃん。
 
僕が今まで本当に泣きそうになった曲を一つ挙げろと言われたら、クチロロの『いつかどこかで』になるわけで、そういう、本来見過ごされていく、忘れられていくはずの瞬間を収めた曲にどうも弱いみたい。もはやポップミュージックはそういう瞬間を掬い取る為にあるという気にすらなってきます。

なつやすみバンドの1stの名ライン「世界が忘れそうなちっぽけなこともここでは輝く」。今でもそのラインが生きていて、僕はそんな音楽をいつだって大事にしていきたいと思ってしまいます。
その他にも、嫁入りランドのあっけらかんとしたあどけない声のラップや、アウトロのフルートの音色など、あの頃の夏と今をつなぐ素晴らしい音に溢れてる。
 
人生最後の夏休み(なんて感傷的でナルシスティックな言い様!)に、このアルバムに出会えてよかったなーなんて思います。きっとこれから今まであった大事なこといっぱい忘れてくんだろうね。そんなことに心を痛めたら、すかさずこのアルバムを手にしようと思います。
 
最後に、今まで書いた戯言や能書きの全てを超越するような、フレーズを引用したいと思います。
触れた瞬間 理屈も超えてゆくなら
限られた時間でも ここにいる意味はあるでしょう? 
なんてこった!ポップミュージックが存在する理由そのものじゃないか!と、大袈裟に驚いてみても良いのではないでしょうか。
 
 
P.S.
8/20.21にピーナッツキャンプというフェスに行ってきました。
朝っぱらから青空の下ビール片手に聴くなつやすみバンド最高でした。もちろんこのアルバムからのナンバーも良かったんだけど、S.S.Wが素晴らしかった。いつまでたっても大人になれずに夏休みと週末を行き来する僕らのとっておきのアンセムだ。
全然関係ないけどサニーデイトモフスキーヒックスヴィルなどもとても良かったし、スチャダラパーサマージャムを聴けたのは本当に嬉しかった。そんな夏の思い出でした。